ブックフリッピングスキャニング
ブックフリッピングスキャニング
石川渡辺研究室Webサイト「ブックフリッピングスキャニング」からの転載
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デジタル書籍の市場が全世界で急速に拡大している。 しかし、紙に印字された従来の書籍を、高速かつ手軽に電子化するための技術力はそのニーズに対して十分でない。超高速な書籍の電子化技術は、ビジネスから日常まであらゆる局面に対して影響を与える強力なものである。次世代のスキャナは、シンプルな構成の下、手軽で高速な読み取りを実現することが求められている。鍵となるポイントは複数のページの書籍情報を読み取る際にいかにユーザの作業負担を減らすことができるか、にあると考えられる。 提案する「ブックフリッピングスキャニング」は、ユーザによるページめくり中に、紙面の動きを止めることなく、連続的に書籍を読み取る新しい技術である。 ブックフリッピングスキャニングのアプローチは強力であり、様々な応用形態を提供しうると考えられる。開発したシステムは、高速に変形する紙面の3次元形状をリアルタイムに捉えるセンシング技術を用いて、変形と書籍表面の画像情報を同時に一つのカメラで高速に捉えることができる。また、紙の物理モデルに基づき、紙面変形を推定することができる。さらに、読み取られたデータは歪んだ画像になるが、推定された紙面変形から、平坦な状態に補正された書籍情報を出力する機能を備えている。
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